The second and the third week of September

2019年9月の中旬は動きの多い週だった。

まず、9月2週目から社会融合講座が始まった。クラスは午前9時から午後1時までで合間に30分の休憩が入る。男女20名でintegration courseを受けている者からAu-Pair(オペア)で滞在しているものまでそれぞれ。出身はアメリカ、スペイン、ロシアからパキスタン、アルバニア、セルビア、リビア、シリア、韓国、タイなど。クラスの規模が大きいので先生が一方的に進めていくタイプかと思ったが、各文法ごとにかならず一人一人が一答させられるスタイルで教師と学習者の距離が近い。コミュニケーションを重視しながら文法を反復するいい先生である。

この週末の土曜日は友人の引っ越しを手伝った。ドイツスタイル?なのか家族と友人で引っ越しを進めていく。私は日本にいるときに引っ越しするときは業者に頼むのが普通だと思っていたから、家族や友人が運搬用の大型車両をレンタルして引っ越しを自分たちで行うのは新鮮だった。パートナーの引っ越しの時も親友で引っ越し準備がやたらと手際の言い男がいつも手伝ってくれる。こういう、なにかあったときに頼りあう関係はいいなと思う。日本だと迷惑かけて悪いなと言う気持ちが先行してしまう。

引っ越しの後は友人の祖母の焼いたケーキを食べておしゃべりをして解散。手作り感がって本当によかった。引っ越しを手伝ったけれども大変だったけど楽しくていい一日だったと思えたのはこのひとときがあったおかげだろう。

日曜は午後から以前通っていた語学学校のクラスメイト達とArabisches restaurantに行った(アラブ風のレストラン?)。現在のドイツの語学学校では石を投げればリビア人の医者にあたるほどにリビアからのドイツ語学習者が多い。アラブの春の影響で首都が軍に占領されているらしく、首都に銀行があるため金をひきだすのが大変だと聞いた。彼らのように医者でドイツ語を身につければ食べていくのに困らないものはドイツにやってくる。

リビアはイスラムの国だが、クラスメイトにボスニア出身の女性がおり彼女もムスリマなのでイスラム文化について話を聞いた。お互いのコーランの解釈について話しているのを聞くのはとても興味深かった。いままでに話したことはないがTerawada Buddhismであるタイやミャンマーの人びとと仏教について話してみるのも面白いかもしれない。イスラムの人たちの宗教に対するすっと背筋がのびるような信仰の姿勢にはいつも感心させられる。

ところでこのときBaklavaを久しぶりに食べたおかげでその後しばらく強烈にBaklavaが食べたいと思うようになった。久しぶりに夜に外出したので気分がよかった。

9月3週目の月曜は短大時代からお世話になっている教授が研究でドイツに来られていたので授業を早退してフランクフルトまで会いに行った。ゲーテハウスにいって控えめにはしゃぐ姿を見て教養があればこういう風に旅先でものを楽しめるのだなあと実感。草花の知識があれば山歩き中や田圃に生える雑草すらも観察していて楽しくなるように何事も知識を付けると見え方が変わってくる。自分で歩き、見て得るものを大切にしなければと思った。この後先生は早々にマーブルクに向かった。

火曜日は奨学金機構に支払いについて今後どうすればいいのか相談し、また求人について紹介を受けていたキャリアアドバイザーと連絡を取った。

木曜は授業後にStandesamtにビザの受け取りに行った。ビザの有効期限が私の日本のパスポートと連動しているらしく有効期限が来年の3月までになっていた…パスポートは10月にミュンヘンまで行って切り替える予定なのでビザを受け取ってから1か月後にまた更新である。拙い。しかしこういったことに予測がたてられないのでどうすることもできない。

金曜日は奨学金関係の書類と先生に頼まれていた書類を送付、土曜日は家を掃除してクローゼットの配置を変える。

日曜日、今日はこれからBudapestに向かう。