Window cleaning
わたしは窓を拭くという習慣がない。せいぜい大晦日に拭いてたような拭いていなかったような…というところだ。
Home officeが始まった頃、同僚のお客さんが上機嫌で「今日は仕事の前に窓まで拭いちゃったわよ」と電話口に話していたのを聞いてからずっと窓を拭く、ということが気になっていた。最近は買い物に行ったあと買ったものを何から何まで洗い物洗剤を薄めた溶液で拭きまくる。そのあと、今日はとうとう窓を拭いてみた。そして衝撃を受けた。窓を拭いた布巾が真っ黒になっていたのだ。
このフラットに住んで2年。あと3ヶ月で引っ越すというのにわたしはこんなに汚い窓から何を見ていたのか。きれいになった窓からはいつもどおりマンハイムの宮殿が見える。ぽんこつにもほどがあるフラットだが眺めだけはいいこの場所とももうすぐお別れかと思うと時の流れに驚かされる。ドイツがテーマの卒論を書き語学を学びつつ就活をするためにドイツに移住して(移住するつもりはなかったが結果的にそうなった)今は働いている。まだドイツがホームだとは思わない。いつか思う日が来るのだろうか。
リトアニアにいたとき、旅行から帰ってきた友人が空港でリトアニア語が聞こえてきたときにホームに帰ってきた、ただいまと思った、と無邪気に話していたのを思い出した。社会に融合することの難しさを知らないあの無邪気さが眩しくうらやましい。
Next day of Sabine
暴風で夜中に何度も目が覚めた。もしかして出社しなくてもいいかもしれないと思ってなんだかわくわくした。
十一歳のときーと言うと昨日の思ひでぽろぽろのようだがー大きな台風が関西を直撃し窓が弓のように反り返る中で一人きりで過ごした。それ以来私は強風があまり好きではない。けれども今回は隣に温かく柔らかな存在を感じたので不安に思うことはなかった。
電車は午前十時から運行を再開した。いつも乗っている特急が全面運転見合わせという状況の中、一時間かけて通勤した。明るい時間帯に田舎の中を走る電車は気持ちが良かった。
Sabine
Sabineと名付けられたstormが来ている。
私は今週も風邪を引いた。そして会社を休んだ。とてもめずらしいことだ。
今日は家に引きこもってブルーベリーマフィンを焼いたり洗い物をしたりネイルを落としたり軽く掃除したりした。
おもひでぽろぽろを見てなぜかわからないが泣いた。途中まで興味深いが心を揺さぶるものが一切ないと思っていたにも関わらず。
Kindleでかしましめしの1巻が無料で読めたので読んだ。かなりいろんなものを凝縮しているように感じられた。どの食べ物もおいしそうでたまらない。
ここ最近は日本に送るものと日本から送ってもらうものについて考えている。
Still winter
フランクフルトは先週まで暖冬だね、という話ができるほど暖かく、気温は10度前後と過ごしやすかった。今週に入ってまた2度くらいまで落ち込むようになった。
わたしは先週めずらしく風邪を引いていた。週末は体調が戻るまで出かけられなかったので岩の本を読んでいた。チバニアンの影響である。
The end of the summer time
今日から冬の時間に戻った。
増えた一時間のせいか天候のせいか、いつもより時間がゆったりと進むようだった。
ドイツのNature videoを見て、銀行口座の手続きのために銀行にビデオコールをして昼寝をして掃除をして夜にはホームメイドのグリューワインを飲んだ。
おだやかないい日だった。
No delay!!
今日始めてフランクフルトまでの電車が遅延なくマンハイムに到着し、時間通りにフランクフルトに着いた。
感動した。
The second and third week of October
先週は色々と変化のある週だった。
まず、働き始めた。
10月頭の金曜に面接に行き、翌週の火曜日に内定が出た。その上就業は更に翌週、つまり面接の2週間後には仕事が始まった。新卒採用ではないのでこんなものかもしれない。朝6時に起きて夜10時に寝る生活がはじまった週だった。勤務先までは結構距離があるが、ICEを使ってもいいと連絡を受けているので問題なく通勤できている。
仕事の内容としては大筋で前職と変わりがない。とにかく数をこなすという前の職場に比べて丁寧に仕事をすることが求められるので私にとっては働きやすい。ほかのアシスタントも本当に気持ちのいい人たちだし、営業担当もとてもいい人だ。
週末は土曜にクリスティーネの家でハロウィンかぼちゃを作った。以前作った記憶がないのでたぶんはじめての経験だった。WMF?のナイフの切れ味が良すぎるという記憶が心に残った。途中腕がかぶれたりしたが、二人ですると負担もなく楽しかった。「あなたが好きかなと思って」「あなたが楽しいかと思って」という理由で彼女はいろいろなことに誘ってくれる。彼女がいろいろな機会を与えてくれるようにわたしも彼女に何かを返したいと思う。
その後中抜けもしたが午後2時から9時までみっちりボードゲームとカードゲームをした。とてもドイツらしい休日の過ごし方である。
日曜はライン川沿いを散歩したあとドイツ語のクラスメイトだったスペイン人そのタマラとタイ人のスダラとマンハイムをぶらぶらと歩いた。ドイツに来たときはまったく友達がいなかったが住み始めて約1年、じょじょに自分だけの交流の場ができ始めて嬉しい。
その後は午後8時から久しぶりにSneak Previewに行った。4回目にして一番いい映画にあたりとても満足した。