Israeli neighbor...

ハロウィンまで十日ほど。日本では百均、イオンにお菓子のパッケージも何もかもオレンジと黒まみれになっているが、リトアニアではフライングタイガーが小物を出しているくらいでハロウィン色はあまりない。島国においては文化はマーケットが運んでくるんだなと再確認している。

ところで最近ものすごく腹立たしいことがあったので記念に書いておきたい。以下は2017年10月17日に起こった。

日曜日、私は友人と寿司を食べに行く約束をしていた。直前まで勉強していて、出かける準備のために部屋に戻った時、suite mateたちが共有スペースを掃除していた。彼らはイスラエル男性とリトアニア女性のカップルである。軽く挨拶し、部屋にいるとノックが聞こえた。ものすごく嫌な予感がしてきた。彼らがノックするときはなにかあるときなのである。

彼らの今回の主張は「今まで掃除してないだろ」であった。

私は言った。「いや、している」と。

というのも彼らは医学部生だからなのかなんなのかやたらと衛生状況にこだわりが強く、私が一番最初に彼らと話をしたのもバスルームの掃除についてであった。曰く、掃除をしないと病気になるそうである。日本は相当汚い国だと思われているのだろうか。衛生状態が悪いと病気になることは私はすでに知っている。平日は、バスルームは清掃が入るのだがそれでは満足いかないらしく週末も掃除しなければならないそうなのである。私たちの部屋と彼らの部屋とで週交代で週末に掃除を行っていた。

そして私と私のルームメイトは先週に自分たちの部屋掃除のついでに一緒に掃除をしたのであった。

実際トイレは汚いのかというと清潔である。平日五日間きっちり清掃されている上に毎週末掃除しているので汚くなりようがない。こうなってくると彼らはきっとクリーンルームで育ってきたのだろう。

 

このとき「ふつうに」確認してくれればそこまで何も問題がなかったのだが、非常に慇懃な態度かつ失礼な質問も繰り返されたので正直すっかり彼らが嫌になってしまった。

この後、私はもともと個人的にイスラエルが好きではなかったのだが、当該の人物がイスラエル出身であったため余計にイスラエルに対していい感情を抱かなくなってしまった。ではリトアニア人はどうか。彼女のリトアニア人の態度も非常に大人げなく、もし最初で最後に出会ったリトアニア人が彼女であればリトアニアを好きになることはなかっただろう。しかし私はそこそこリトアニアが好きだし、リトアニアの人々に不愉快なことをされることはめったになかった。若い世代ではないに等しい。そのためこの体験でリトアニアが嫌になったわけではない。あと100人くらいよきイスラエル人に会い、イスラエルがパレスチナへの対応を変えればその国のこともたぶん好きになるだろう。

留学に行く前に「あなたはその国の代表である」とよく言われたもので、そのときは「その人物ひとりがその国や地方、学校、あらゆるコミュニティにおいての模範的な代表なはずがない」と思ったのだけど、実際に体験すると感情的には受け入れがたいのだと実感した。