8月と9月と10月の抱負

8月はポーンと日本を出てドイツへ。はじめて恋人と日本以外の場所でゆっくり過ごした。それからリトアニアへ。驚くほどにカルチャーショック(危機期)がない。ハネムーン期だけ。そう、ハネムーン期は確かにあった。自分でもそれを自覚していた。コーヒーが1.5ユーロで飲める。安く感じる。とても美しい街並み、人々の洗練されたファッション、おしゃれなカフェ、どこに行っても素敵に感じる。そして実際にそう。

危機期はなかったが落ち着いてきたのは円安のおかげである。せっかく物価が安いのに円安すぎるおかげですべて割高。スイスやスウェーデンに比べると随分ましだが実際の食費などの生活費は日本にいる頃と変わらない(寮費、通信費ともに3分の1の価格になったのは有難いが)。

私がいつもカルチャーショックを受けるのはだいたい日本人からなのだが、今回もまた日本から来ていた一回り若い日本人留学生から日本語の使い方や留学に対する姿勢に驚かされた。

私のように言語能力と資金の問題で留学を実現するのに10年かかった人間もいればErasmusで簡単に留学できる学生もいる。日本からも、特に英語の基準なく留学にくる学生もいる。

この1ヶ月は学生各々の異なった過ごし方を見て、羨ましくなったり焦ったりした。でもよく考えれば夜の町に繰り出した所でそういうのを楽しめるタイプの人間ではないし、もう大学で学ぶのもあと1年半しかないのである。日本に帰るまであと11ヶ月しかない。すでにものすごく帰りたくない。

日本に帰って一番最初にするであろうことはTOEFL受験である。留学条件のスコア取得にあんなに時間のかかったもの、大学院となればもっと気合を入れなければならない。時間はありそうでない。

留学は楽しまなければ損だが、何にでも手を出して満足出来るわけではない。一つ一つを丁寧に。沢山の人と表面的な付き合いではなく、氷山の海面下にある大きな見えない部分を探るように深い文化に向き合いたい。

今月から始めよう。