Missing everything in Vilnius and Agenda

私は今ドイツのマンハイムにいる。

9月以降私の選択肢は秋田に戻って卒論を書き就職活動することだった。しかしながら秋田に戻っても在学6年目に入る私は履修する授業は卒論以外になく授業料35万は一教科のためだけに払うような状況であった。他にも授業取ればいいではないかと思われるかもしれないが、なにぶん在籍期間が長いため興味のある分野、授業は大方取ってしまっていて外部からくる講師の授業に全てをかけるしかない状況であった。卒論以外の時間はアルバイトをしようにも周囲にはイオンしかない。一教科のためだけに月4万円の学生寮×4ヶ月住まねばならなかった。正直奈良から授業を受けさせてもらいたいぐらいだった。家賃はいらないし大阪に近いから就活にも便利である。

恋人と話していて何かの折に「ドイツから授業を受けられたらいいのに」と言った。ドイツで就職を考えているし、ドイツ語の授業を受けられるし(うちの大学にはドイツ語の授業がない)、その上卒論のテーマもドイツである。ということを自分のアドバイザーの先生に話したところ、いいよ!授業はSkypeで受けたらいいよ!ととても柔軟に対応していただくことになった。信じられなかった。提案してみるものである。

9月1日からマンハイムに来て、ワーホリビザを取得するために住民登録をしたり銀行講座を開設したりしている。私がどこにいようとも35万の授業料は納めなくてはならない。しかし秋田で無為な時間を過ごすくらいならドイツでドイツ語を勉強しながら卒論について考えた方がましである。

昨年の私はリトアニアにいて、まさにハネムーン期の絶頂にいた。すべての街並みが美しくて、小さなカフェに心踊った。私にとってマンハイムはそういう場所ではない。

ここは私の第二の秋田のようなものだ。