三人のリトアニア人

今日面白いことがあったのでぜひ残しておこうと思う。

今日はメンターとほかのメンティー達と一緒にリトアニア料理のお店に行って、その帰りにバスケットボールのイスラエルvsリトアニア戦を観た。

一人目のリトアニア人

厳密にいうと二人なのだが、バスから降りたときにリトアニア人の老夫婦に声をかけられた。おばあさんは何かを語り掛けている様子。おじいさんは微妙な雰囲気。私も友人もチェコ人と日本人なのでリトアニア語はさっぱり、英語しかわからないですと伝えたところチェコと日本、くらいは伝わったようだった。それからおじいさんはジャパンジャパンと不機嫌そうに言ってこめかみをとんとんしながら去っていった。少なくとも「いい」ことは言われていない。幸か不幸か何を言われているのかわからなかった。なんだったのだろう。

これまで旅をしてきたが、こういう経験は初めてだった。私が何かをやらかしているのか、彼らが個人的に何か思うところがあるのかわからないところが余計もやもやする。それにしてもこめかみとんとんは相当腹が立つのでじいさんやめろ。

二人目のリトアニア人

メンターは就職活動中のリトアニア人である。

彼に先ほどの老夫婦について尋ねたところ「何か問題があったから指摘したのか、ほかの要素があったのかはわからない。でも、彼らのことも理解してほしい」こう返ってきた。正直この返しはとても面白かった。仮に海外から来ている友人が同じ経験をしたと言って来たら何と答えるだろうか。自分に置き換えてみると、とても面白い。彼とはBrain drainの話をしたが、これもoutsiderとinsiderで考え方が異なり面白かった。彼は若いリトアニア人が海外に出て行くことに対して肯定的だった。

三人目のリトアニア人

バスケットボールの観戦後、バス停にいるときに出会った40代くらいの彼女は完全に酔っぱらっていた。4歳くらいの子連れで。飲んでもいいけど午後11時は子どもはおうちで寝かせてあげたほうがいいのでは。とてもフレンドリーでたまにリトアニア語だったけど英語で話してくれた。

今日は改めて外に出るって大切だなあと思った。というのも寮に住んでると学校と寮との往復でなかなかこういう色んな人との出会いがない。学生も多様だからそれなりに交流するのは面白いけど、「一般」の人って社会をそのまま反映していると思うからより深くその土地と地域について知ることができる。こういう経験をしに来たようなもんなので有難いまではいかないがためになる。学びの。

バスケットの観戦中に最初の老夫婦を思い出して考えていたことは、50年間国が支配されていたっていうのはどういうメンタリティになるんだろうということです。あと、対戦相手がイスラエルだったので、あほみたいな戦争がなければ、自国の利益ばかり追求するようなことがなければ、この場にいたのはパレスチナ人だったのかもなと思ってまたもやもやしていた。

目先の油と土地のために根深い憎悪を生み出しているのかと思うといったい脳みそどこに入ってるんだと思ってしまう。

ちなみに街の人々はとっても素敵。